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モンスケ'ず ふぉとぶろぐ

ハンドクラフト ヤイリギター

以前から行きたかった、岐阜県可児市にあるヤイリギター。
アコスティックギターなどを作っているギターブランドで、土曜日に工場見学(要予約)を開催しているので行ってきました。
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現在の株式会社ヤイリギターになったのは1965年。
先代社長、故 矢入一男さんが、本場アメリカでギター作りを学び、社長に就任された時からです。
国内・海外のアーティストにも支持され、長渕剛さん、桑田佳祐さん、GLAY、BIGIN、松本孝弘さん(B'z)、矢井田瞳さん、エレファントカシマシ、ポールマッカートニーさんなどなど、多くのアーティストも愛用しているとこのと!

ハンドクラフトのメイドインジャパンにこだわっており ↓の写真の真ん中のギター、ヘッド部分や全フレットに貝殻で作られた装飾で施されおり、星座がデザインされています。
お値段はなんと200万円です!まさにクラフトマンこだわりの芸術作品です!!
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私たちは大阪のカメラ仲間Dimaさんと岡崎のカメラ仲間Sさんと3人、他にも他県ナンバーなどお客さんが10人ほど来工しており、クラフトマンのお兄さんが、説明しながら工場内を案内してくれました。
小さなかわいいお客さんも一緒でしたよ^^
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各シリーズの製品とオーダーメイドまでやっており、永久品質保証を付けてメンテナンスやリペアまで行っています。
クラフトマンのギター愛と、熱い想いを感じました。
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工場内に入ると、材料となるローズウッドの良い香りがしました。
ギター表面のとなるトップ材の裏面には、補強の目的と、音色を左右するブレーシングと言われる大切な部分の加工が行われていました。
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各部品の部材は、組み立てを行う前の一定期間、音楽を聞かせるそうです。
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こちらは、ひょうたん型のギターのサイド部分を組み立てる工程です。
たくさんのひょうたんが積んでありました^^
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こちらはギターのネック部分を加工して取り付けし、握りやすく加工する工程です。
ギターメーカーごと、ネック裏面の形にも特徴があるそうで、ここでも全てが同じ形になるようクラフトマンの技が光っていました。
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いよいよ、塗装に入ります。
塗装を待つギターたちが、たくさん順番待ちしていました^^
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塗装後、ネック部分に指板が取り付けられ、フレットを打ち込み、左右のはみ出した部分をカットします。
しかし、クラフトマンの後姿って、かっこいいですね~^^
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この段階で、湿度・温度を最適に調整した部屋で、大音量の音楽を聴かせるシーズニング(ギターへの“胎教”)を行い、ボディに“鳴り”を覚え込ませるそうです。
その後、塗装面をサンドペーパーで研磨、ワックスをつけたバフ布で磨き込み、鏡面のように美しいツヤを出します。
その後、ペグを取り付け、弦を張り、サウンドチェックを行い、ようやくギターが完成します。
全てハンドメイドのため、30人のクラフトマンで1日で作れるギターは20本だそうです。
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工場見学の後、工場内食堂の一角にあるステージで、クラフトマンの谷口さんによる演奏を聞かせていただきました。
「戦場のメリークリスマス」、「カントリーロード」、松任谷由実さん「やさしさに包まれたなら」、SEKAI NO OWARI「RAIN」の素晴らしい演奏でした。
谷口さんは、先日来工されたT-BOLANの森友さん、ポルノグラフティなど担当されているそうで、現在SEKAI NO OWARIにアプローチ中とか!
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ショールーム内には、少ししか弾けない私でも、ワクワクしちゃうほどたくさんのギターが試奏用においてあります。
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2002年、BIGINの依頼により作られた「一五一会」は、難しいコードを抑えることなく弾ける画期的なギターです。
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最後に、材料となるマホガニーの廃材で作った「ヤイリギターロゴマーク焼印入りのマグネット」をおみやげにいただきました。
木の命をもらいギターを作るため、材料は大切にし、廃材もこのマグネットになったり、その他は近くのパルプ工場でトイレットペーパーの原料となるそうです。
また、このマグネットは地元中学生の職業体験時に作るもので、地元にも貢献されている立派な企業ですね。
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この方が、先代社長の故 矢入一男さんです。
矢入社長の熱い想いが、次世代のクラフトマンにも引き継がれていると感じました。
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私もファンになっちゃったので、いつかはヤイリギターを手に入れたいなぁと思いました。
皆さんも、見学に訪れてみてはどうですか~。


by monsukewc | 2017-11-19 23:16 | 職人