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三重県四日市 日永うちわ

2月11日(月・祝)、三連休の最終日。
Dimaさんと、三重県四日市市の伝統工芸「日永うちわ」の撮影に行ってきました。
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三重県四日市は、東海道五十三次の43番目の宿場町「四日市宿」のあった場所です。
東海道間の宿、ここ日永(ひなが)は、東海道と伊勢街道の分岐点となっており、交通の要所となっていました。
日永には、茶屋や旅籠がたくさんあり、「うちわ」、「餅」、「足袋」が有名だったそうです。
お土産や日用品として、この「日永うちわ」は発展していったようです。
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今回、撮影させていただいたのが、(株)稲藤(いなとう)さんです。
今回のような、取材を兼ねた撮影は初めてでした。Dimaさん、ありがとうございました。

社長さんは、この写真の笑顔そのままの方で、私たちのようなアマチュアカメラマンの撮影にも、親切丁寧に応じていただきました。
シーズン前にもかかわらず、奥様ともども、本当にありがとうございました^^
お茶も出していただき、お土産までいただき、本当に感謝感激です。
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今では「うちわ」と言えば、プラスチック製で、面の部分は何かの宣伝広告などなど・・・
街を歩いていれば、タダでもらえる品物ってイメージがありませんか!?

しかし、この「日永うちわ」は全く違い、江戸時代から300年続く、素晴らしい伝統工芸です!
持つ部分から骨組みまで、一本の女竹(めたけ)で出来ており、手に馴染む丸い柄が最大の特徴です。

女竹とは、竹の釣竿と同じ竹です。
うちわを一個作るにも、二節必要で、1本の竹から2~3個分しか取れないそうです。
昔は、日永近辺でも材料の女竹が採れたそうですが、今では他県から取り寄せて作っているとのこと。
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早速、説明をいただきながら、和紙を貼る作業を見せていただきました。
実際は女性の職人さんが、ご自宅で内職のように作業をされるそうです。

まずは、骨組みとなる部分に糊を塗っていきます。
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その後、表面を裏返した和紙の上に糊を付けた骨組を置き、へらできれいに整えていきます。
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その上にうちわの裏面となる和紙を貼り合わせます。
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糊は、天候や気温などで、濃さなど変えて作業されるそうで、まさに職人技です!
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こちらが和紙を張り合わせて出来た状態です。
これをしっかりと乾かせます。
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乾いた後は、このような道具を使い、うちわの形に切ります。
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最後にへりの紙、みみと呼ばれる紙を貼り、完成となります。
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社長さんの名字は「稲垣さん」、会社の名前は「稲藤(いなとう)さん」だったため、不思議に思い質問してみました。
稲垣家の家系図によると、十数代前から社長さんの先代まで「稲垣 藤〇〇」と言うお名前だったそうで、
屋号から「稲藤(いなとう)」となったそうです。

また、「うちわ屋」を始めたのは明治14年からで、今の社長さんで4代目だそうです。
社長さんのお名前には「藤」の字がついていませんが、ぜひとも四代目「稲垣 藤之助さん」を名乗っていただきたいものです^^

その昔、この日永に「うちわ屋」は十数軒あり、一番最後に開業されたのが稲藤さんとのこと。
しかし、交通網などの発展とともに「うちわ屋」は減り、現在残っているは稲藤さん1軒だけ!
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現在は、主にギフトショップを営み、「うちわ」業としての収入は全体の1割程度だとのこと。
伝統を受け継いでいく大切さ、覚悟、難しさ、苦労、様々なことをお話から感じました。
5代目も後を継がれるであろう話を聞き、ほっとした気持ちと、いつまでも続いてほしいなぁ~と心から思いました。

先代が「笛つきうちわ」を、社長さんも「香るうちわ」などを考案され、いろんな場面でのPR活動も頑張られております。
伊勢神宮のおかげ横丁、三重県内の温泉ホテル、名古屋のデパートなどでも販売されていますし、
ネットショッピングでもお買い求めすることができますので、みなさんも一つ購入されてはいかがでしょうか^^

今後はオール三重県産の「日永うちわ」を作るべく、女竹も探しに行き、ようやく見つけられたとのことです。
ますます楽しみですね♪


私もお土産にひとつ買ってきました。「松阪木綿」でできたうちわです。
家にある「きつね火のお面」と「行燈」を小物にして、撮影してみました。
スタンドもあり、置いて飾っても、いい雰囲気です^^
(スタンドは別売となっていますが、あると便利ですよ)
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このスタンドは、壁に掛けることもできるため、試しに玄関に掛けてみました。
春が終わる頃から、玄関の飾りになりそうです^^
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この伝統文化が、後世に受け継がれ、ますます発展していってほしいと願います。
社長さん、奥様、陰ながら応援しています!
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by monsukewc | 2013-02-17 21:08 | 伝統文化 | Trackback(1) | Comments(10)
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Tracked from Revoir... at 2013-02-17 23:03
タイトル : < 三重県四日市の伝統工芸「日永うちわ」 >
三重県は四日市に日永(ひなが)というところがあります。 ここには江戸時代から三百年も続く「日永うちわ」という伝統工芸があります。 この「日永うちわ」を製造販売されている (株)稲藤さま に取材をさせていただく機会をいただきましたので行ってきました。 本格的なシーズンは4月頃からで、新作発表も行われるとか。まだそんな時期なのに、ご無理を言って製造行程も見学させていただきました。ありがとうございました。 同行者はエキサイトブロガーのモンスケさん。最近、仲がいいんです^^。 日本にはい...... more
Commented by revoir-dima at 2013-02-17 23:07
先日はお疲れ様でした。
こちらもうまくまとめておられますね~。
社長さんのお写真、こちらもいいですね~。
空間の使い方が上手いと思いました。
家でもさっそく飾られたようですね。やっぱり、買ってよかったですねー^^。
Commented by 鯖猫 at 2013-02-18 00:23 x
どのお写真も本当に美しいですねー!
ポストカードにしたら、全部売れそう!
すごいいっぱいデザインがあって、なんだか、いろいろほしくなりますねー^^
モンスケさんが買われたデザインもすごく素敵!
色も、風合いも、とてもかっこいいですね。
Commented by monsukewc at 2013-02-18 09:29
revoir-dimaさん、先日はお疲れさまでした。
うれしいコメントありがとうございます。
お伝えしたい情報がたくさんあって、うまく伝えられたかなぁ~て思いますが・・・。
この伝統文化が、ずっと続くといいですね。
お土産買ってよかったですね^^
Commented by monsukewc at 2013-02-18 09:32
鯖猫さん、ありがとうございます。
こうして、みなさんに知っていただくことが、伝統文化を守ることに繋がっていけばいいなぁ~と思います。
絵柄のデザインは、ほんとたくさんあって、買うのにもかなり迷いましたよ^^:
浴衣にうちわ、夏が待ち遠しいです~♪
Commented by sasa920 at 2013-02-18 15:12
こんにちは(^^
美しいですねー うちわの柄 壁掛けにも
置いてもいいですね♪ うちにも欲しくなりました(^^
様々な柄が重なって 美しい写真です。
日永うちわなんて 実は全く知りませんでした。
Commented by monsukewc at 2013-02-19 21:33
sasa920さん、ありがとうございます^^
絵柄の種類は、たくさんあるので、選ぶのも楽しいですよ。
「日永うちわ」、私も全く知らなくて、Dimaさんがネットで見つけられ、取材させてもらうことになりました。
飾るもよし、使うもよし、ぜひおひとつご購入を~♪
Commented by alpinism2 at 2013-02-19 22:31
おーっと!
これはバッチリのレポートですね~
うちわの製造工程や美しい模様が詳しく分かって楽しいです♪
私ならいっぱい撮りたいシーンが出てきて迷いそうです(^^ゞ
Commented by monsukewc at 2013-02-19 22:55
alpinism2さん、ありがとうございま~す。
これまでにない取材と、大作のレポートになりました。
美しい絵柄、繊細な竹の細工、撮りたくなる被写体ですよね。
伝統工芸を守っていくことの大変さを、すごく感じるとともに、いつまでも残ってほしいなぁ~と思いました。
Commented by cotti6102 at 2013-02-21 00:32
うひょお~~~

いいねぇ、いいねぇ~ たのしんでるねぇ~
職人技の被写体ぶれを狙ってんのがなんとも言えず
いい感じですな^^
Commented by monsukewc at 2013-02-21 20:18
cotti6102さん、ありがとう~♪
こーいう取材は初めてでしたが、楽しくいい経験になりました。
職人さんは、素晴らしいですね。
被写体としてもサイコーです!